年金不払い事件

けっきっくは笑い話(ファルス)になってしまいました。不払い3兄弟といっていた管代表自身に空白の時期があったとはね。また、個人情報だと言っていた福田官房長官も「自分のことだからほじくらないでと言っていたのですか」と疑われてしまいました。菅さんも攻撃する前になぜ自分を含めてチェックしておかなかったのでしょうね。結局、彼らには戦略ということがわかっていないのですね。だから、政権を取れないともいえます。また、自民党も隙だらけです。これで危機管理は笑えますが、それでいて大きな問題にならないのですから、日本人は本当にお人好しです。マスコミや国民が彼らに責任を求めないのに一方で自己責任を言われる方は本当にお気の毒です。
 元々の江角さんの年金不払い事件の本質は、不払いにする気がない人出もつい忘れてしまうという点にあったと思います。結局今回の閣僚の事件も同じことが証明されたわけです。だからどうすればそれがなくすことができ間かが問題であって、知らずに払い忘れた人を非難しても始まらないと思います。もっともあれだけ騒がれていて、ちゃんと調べたなかった当事者に不問に付すのもどうかと思いますが。それこそ、誰かのせいにしないでちゃんと責任を取って見せてくださいよね。期待してますよ。
 昨日の書き込みですが、冷静になれば反省する点は多いですね。自分でもちゃんと調べて書くべきだとしながら、ついつい興奮して書いてしまいました。日本だけが特別と言うことではないのはわかっているつもりでしたが、その点についてある程度調べている方がおられました(http://morutan.blogtribe.org/entry-3c8fed6a9a436f8c369da263ac496a04.html)。
ということで、国によってもけっこう反応に幅があり、人質の人たちが必ずしも英雄とされるわけでもなく、またボランティアであっても考えなしの点を非難されることはわかりました。
 とはいえ、私の言いたかった日本のいじめ体質についてはやはり異常のようです。たとえ家族が人質の身を案じるあまり、やりすぎたからと言ってつるし上げにはやはり納得できません。責任という言葉を責任を取ったことがない方がおっしゃられるのはどんな物でしょうか。
 日本人の悪い癖ですが、言葉の定義をきちんと行わないで情緒的に使ってしまいます。同じ言葉でありながら、言っている内容が全く違うことがよくあります。今はhatenaを離れたvins-tさんはいつもしっかりしたことを言っておられ、賛成する点が多いのですが今回の件でもその点をきちんと述べられてました(http://vinst.way-nifty.com/blog/2004/04/post_39.html)。取れもしないresponsibiltyではなく、take a riskの問題ではなかったのでしょうか。riskをとって失敗してもそれで全人格の否定に近い非難を受け、その責任を取ると言って自殺するといった誤ったサイクルを切るようにしていかないと国としての活力・魅力が回復しないと思います。結果オーライで突き進んで、問題を起こしながらみんなでやったことだから責任はない、あるいは一億総懺悔と責任を薄めてしまう人のことを不問にして(この点が靖国問題にも通じるのですが)、取りようもない責任をちょっと考えが足りなかった個人に求めるのですか。大人の姿を子供は確実に見てます。そんな大人がえらそうなことを言って信用があるのでしょうかね。