日本の宇宙開発

id:kaerudayoさんちで知りました。 → http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20051014
「うは宇宙船のう」って言うのもいいですね。
さて「松浦晋也のL/D」を書かれている松浦さんは硬派の宇宙屋?さんです。そしてその主張にはきっちりとした筋が通っていて、私がきちんとした現実的裏付けが欲しいときにかゆいところに手が届くように解説してくれています。
 今回の中国の神舟6号の打ち上げに関しても言いたいことをきちんと書いてくれております。

中国、神舟6号を打ち上げ → http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2005/10/6_80ba.html
神舟6号打ち上げに関するネット上の意見に意見する → 
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2005/10/6_4dc8.html

 少なくとも宇宙をめざし始めたときに日本の方がずっと有利な位置にいたはずです。国力は堂々上がっていて、その象徴として宇宙開発の夢を持ち続け、きちんとステップを踏んでいれば、今は自前の宇宙船ももてていた可能性もありました。少なくとも、コンスタントに毎年2本以上の打ち上げが続き、もっと宇宙が近かったはずです。失敗してもすぐに取り戻すだけのバイタリティがあったはずです。
 この国は他の件もそうですが、とうとう宇宙開発に関する一貫した道筋を持つことができませんでした。利害集団が多すぎたためか、指導力のあるトップに恵まれなかったからか、夢見る力が衰えたからか、あるいはアメリカの圧力に屈したからか。
 宇宙開発を無駄と論じる立場はこの国では強いようです。経済的にペイしない、国家の威信をかけるという点で意味がないというのです。しかし、ちょっと先を見ればこのままで地球に未来がないのは分かり切っています。どうせ金と技術をかけるのなら、ずっと意義のあることだと思っています。単に人類のためというよりも地球に生まれた生命のトップとしてぜひ恒久的な進出を望みたいと思っています。