南京事件?

id:narusisuさんが南京大虐殺関連の話題を取り上げておられましたので、ネットで調べなおしました。
 やっている内容を見るとひどいものですね。皇軍の規律はどうなっていたのでしょうか、今の日本にもつながるひどさですね。現在でも、軍隊という組織はほっておけばアメリカがテロリストに対してやりたい放題になってしまっているように自分たちの内輪のルールで歯止めが利かなくなります。欧米はキリスト教がバックにあるのでその範囲であればそれなりに歯止めが利くはずですが、相手が異教徒となると怪しいようです。テロリストは正規軍人ではないし、餅やン一般人ではないので通常のルールは適応しなくて良いと言うのが理屈ですが、宗教が関係してはいませんかね。
 規範を守らせるものがきちんとしないと、暴力はお手の物の組織だけに廻りに地獄を生じさせます。
 南京虐殺に対しては、犠牲者の数がどうだの、戦争だから仕方なかったなどという反論があるようですが、非難されることに単純に反発しているだけに思えます。きちんと分かっている事実関係を調べてみて、そのような反論ができるのだとしたら日本人としての誇りはどうなるのでしょうかね。日本人はそんな事をやるはずがないという思いこみだけで相手が嘘を付いているといって良いのでしょう。日本人がやったことに真摯に向き合うことができて、はじめてきちんとした対応ができると思います。日本人の軍人自身の記録を含めてこれだけ証拠がありながら認めたくないのですかね。それなら、今の子供たちに道徳を教える資格はないとおもいます。
 大切なことは、自虐だといって感情的に反発することではなく、日本人であっても状況ではこのような恐ろしいことも起こしてしまうのだという自覚をもつことだと思います。元々人間は、集団となると責任が曖昧になって何処までも残酷になれます。それを、宗教や文化や倫理などで押し殺しているわけです。日本も少なくとも明治期はその点を考えていました。侍?の恥の文化という土壌があり、また外国から後ろ指を指され、つけ込まれたくないという本音もあったのでしょうが、世界から賞賛されるほどの人道的な対応ができていました。それが、世界の一等国になって怖いものなしになってしまうと、ここまで精神的に落ちてしまうのですね。しかも、上意下達が徹底しているはずの軍隊で、下克上が一般化してコントロールができなかくなっていたようです。日本人が集団的で規律を守るというのは神話に過ぎないことが分かります。
 過去もそうだったのことを直視して、戦前の教育に戻るなどという戯言を忘れるべきです。やるべきは新しい社会観の設立しかないと思います。過去にも良かった部分があったでしょうが、その根底に問題があったのであればその箇所だけ戻すことは無理だと思います。日本の歴史ではせいぜい明治の末から昭和の中頃までしかなかったことを永遠の日本人像にしてしまうのは問題ですね。早く幻から目覚めて世界人として歩み出したいものです。
 戦争に勝つためには民衆を味方にする必要があることは周知の事実です。それが分からないはずがないと思いますが、中国は西洋文明の取り込みに遅れ、政治的に混乱している三等国なので欧米相手と違ってそんなことを気にする必要すらないと思っていたようです、少なくとも現場サイドは。これでは、勝ち逃げするつもりなら後腐れ無くてよかったかもしれませんが、日本人が上に立って植民地国家として経営するつもりだったのですから開いた口がふさがりません。全民衆を殺して日本人だけで農耕をやるつもりだったのでしょうかね。民間人まであんなに殺し回ったのは。
 いつもながら寝る時間にならないと本気になれません。頭痛も治まったので色々と始めてます。