情熱大陸

帽子デザイナー 原田美砂 何にでもかぶせてみたい
マイフェアレディではないですが、今でもロイヤルアスコット競馬は貴族を中心とした社交界の集まるところで、女線は帽子がポイントなんですね。
 それにしても、イギリスでは男も帽子を愛用しています。日本はいつから帽子が消えてしまったのでしょうかね。個人出来には帽子大好きなのですが、なかなか気恥ずかしくて着用しておりません。今日も直射日光よけにかぶって行くはずをすっかり忘れておりました。
 今回は、ラットランド公爵夫人レイチェル・エマの依頼とか。居城はビーバー城で、200年前に再建され、300以上の部屋に50人以上の使用人がいるということです。緑の中の本物のお城です。それにしてもネズミの国のビーバー城とはね。
 家紋はクジャクというのもいやはや。夫人の依頼は本物のクジャクを使ったつばの広いもの、作者はピーコックカラーの羽のコサージュを作り上げていました。だってデザイナーとしてはクジャクはないでしょう、バランスの問題もありますし、何の工夫もないですからね。但し、オートクチュールとしては依頼は断れない。さて夫人はどちらを選ぶか?
 私は平凡ナノでしょうか?両者を比べクトクジャクの方が華やかさが出ているように思いました。鶏の羽を染めてピーラックカラーにしたのですが、全体としては青が強すぎてちょっと地味に感じます。最も服装も青でコーディネイトして、全体としての統一性が出すことで貴族らしくはなりますが。