子供に優しくない日本

フランスの若者雇用策の話や子育て支援の特集を見ていて、成熟すると子供がいらなくなるのかな?と思ってしまいました。子供ってのは騒がしいし、何を考えているのか分からないし、危険なことをしたがるし、年寄りには苦手なものなのでしょうか。
 最近の日本の論調は、子供に対して求める事が多い癖に、大人に対しては甘いように思います。少子化を心配するのも、将来の老人の支え手が足りなくなるといった観点ではなにをかいわんやです。
 子供に対しては教育自体が育てる形になっているようには思えません。まだまだ学歴、大企業優位意識があります。かつて求められていたエリート像にあうものだけを選別して、その他は落ちこぼれにしてしまっているように思います。こういう現状では、子供に金をかけても(教育にはいくらでも金がかかるようになりました)就職できないのでは育てる価値がないとなるし、育てるリスクばかりが宣伝されて育てようという気がうせてしまうようにしています。
 国として金があるらしいのですが、どうもそれが悪い形で働いているようです。金持ちは保守化しますからね。
 せっかく、様々な箇所に生息地域を広げたのですが、それが維持できなくなって限られた地域に引きこもるようになってきました。これも生物としての勢いがなくなってきた証しに思えます。限られた場所にしか生息していないと根絶やしになる可能性が高いですからね。
 金があって、人口もあるのに将来が暗いと感じるのは発展性が明確に感じられないからでしょうね。社会全体が高齢化し、その世話に主な金が使われている世界なんて若者が望むわけがありませんものね。フロンティアがなくなった世界は勢いをなくして滅亡に進んでゆくと聞いたことがあります。どうやらその袋小路に入り込んでいるようです。子供にフロンティアを与えられる社会にしたいですね。
 なお、私が思っているフロンティアは宇宙です。地球にはその内100億をも超えるような人類を受け入れるだけの余地はないと信じるからです。