「西の善き魔女Ⅵ 闇の左手」

本編の最終回です。なるほどそこに落としますか、純然たるSFとはね。ファンタジー的な舞台設定とは別に、描写が科学的に正確性を期するように感じてましたがなるほどでした。読者に細部を意識させるように、実証性を重視してますね。そう考えればファンタジーとしては不自然に見える部分も納得できないことはないですが、やはり作者の趣味と対象の読者を考えたのでしょうか。あきらかに「パーンの龍の戦士」シリーズを意識しましたね。こうなるともう少し影の主役である龍の生態を含めたこの星の詳細を書いておいて欲しかった。この辺は残り2巻の外伝で書かれるのかな?   (2005/08/29 02:50)