Xacti DMX-C5 問題点

1.起動時間
 使ってみて一番の問題は、電源オン状態で液晶を開けてから撮影できるまでの時間が長いことです。今まで使っていたSDカードをそのまま、C5にさして使った見たところ、C1の倍くらいかかりました。現在使っているPQI 1GB SDカードが転送速度が遅いのと空き容量が3%ほどしかないことが問題のようです。
 具体的には、現状で撮影開始まで1分弱かかっています。また、REC→PLAYの切替も1分以上と驚くほど遅いです。これでは咄嗟の撮影時に間に合いません。このままでは実用にはなりません。
 もう一つ時間がかかっているのは、設定画面です。PAGE 1,2→オプション設定に切り替えるのにも1分以上かかっています。最初は壊れているのかと思ったほどです。C5の方がカードの条件にシビヤーということですね。
 仕方ないので、前々からやらなければと思っていたSDカードの整理を始めました。何やカヤと整理して、75MBまで減らすと液晶を開けてから撮影開始まで8秒くらいまで短縮されました。まだまだ不満は残りますが、これで何とか使えるようになりました。
2.望遠
 やはり月の撮影は無理ですね。昼間の月ですが、5倍では倍率が足りず、デジタルズームになるとエッジが出て微細なところまで見えません。マニュアルフォーカスで無限遠にしたのですが、やはりピントがばっちりとはいえません。月を撮るのでしたら10倍以上のズーム機かにきちんとした望遠レンズ付きの一眼レフデジカメを使う必要があるようです。
3.広角
 今日の写真に載せましたが、地平線が双曲線になっています。また、手すりの傾きを見ると分かるようにたる型の歪みが出てます。その分広角になっているとよいのですが、風景を撮るのにはもの足りません。

4.レンズキャップ
 C1のレンズキャップには悩まされました。だんだん馬鹿になってきたのか一寸したことで外れてしまいます。取り出すときにキャップがはまっておらず、レンズに指が触りそうになります。
 そんなC1のレンズキャップが優秀に見えてしまうのがC5のレンズキャップです。何せ元々の口径が小さくなっている上、周囲にキャップを止めるための溝がありません。レンズキャップの両端にアームが付いてレンズの先端の金属カバーと本体の接続部の溝にはめるようになりました。内側にレンズに合わせた山が付いているのですが、キャップの場所が分かり辛く、咄嗟にはめるのは困難です。何でこんな不細工なものにしたのでしょう。装着方法をみるとあえてキャップをレンズに合わせた大きさの丸形にする必要はありません。全体を覆うような工夫をするともっとはめ安いのにと考えてしまいます。
 どうも本体の見てくれに気が行ってしまって、実際に使う時の便利さを考えていないようです。また、付属品を装着した状態での全体のセンスについては考慮されてないのではと疑ってしまいます。
5.ネックストラップ
 携帯電話からの発想なのでしょうがネックスクラップはいただけません。大きさや重さから言えば携帯とそう変わらないのでしょうが、肌のそばに付けていると汗の影響やぶつけることなど心配になります。また、ストラップが長いと扱いが困ります。ストラップで固定するという使い方もやりにくそうです。ワンタッチではずせるのですが、そうすると持ち運びに困ります。結局携帯電話用の短いストラップに交換しました。

 まだまだ不満はありますが、セットボタンだけで、その場でAFロックやマニュアルフォーカスへの切替が使えるのが取り柄です。また薄く、軽くなったので今まで以上に持ち運びが自由になります。まずは、使ってみて1つ1つ解決してゆく予定です。 (23:53)