GPSの危機

 米国の非常事態の際にはGPSを作動しないようにする計画があるそうです。それも米国以外のシステムまでもが。最近は結構基本的なシステムにまでGPSシステムが組み込まれるようになっていると思いますが、そう言う状況になったときの混乱ってどの程度なのでしょうかね。米国からしてみれば自国の危機って事は世界の危機って事なんでしょうね。 → http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041217202.html
 ところで、GPSは無料で使えるため今では人類のインフラになっていますが、元々は米国が自国の戦略のために開発したシステムです。それも膨大な予算を使って。考えてみればこのように知らないうちに世界共通のシステムになっているものって結構あるようです。もちろんインターネットもそうです。こっちの方はもう米国だけで運営しているわけではありませんので今更米国の危機の際に停止するって事はできないでしょうが。
 科学の世界では、Medlineがあります。医学を中心とした文献の二次資料ですが、電子検索ができるので医学関係ではまずこれで検索することが基本になっています。昔は接続時間単位で課金され慣れてないと元の本を買った方がずっと安かったものです。それが今は無料です。科学関係で日本語のデータベースもありますが、本当に使えるものが無料でというのは無いと思います。日本は基盤文化に金を投じ、それを人類の財産にしようという気はないようです。米国のミサイルシステムに投ずる莫大な資金はあるようですが。
 米国という国家は無茶なところがあって必ずしても好きではないのですが、こういうお金の使い方ができるってすごいですね。  (15:45)