この道はいつか来た道?

id:narushisuさんのDiaryで知りましたが、人質事件の費用請求は帰りの旅費などだそうです。とはいえ、今までの例でこのような場合にきちんと請求してきたのでしょうか?あるいはいつもきちんと徴収しているのかもしれません。しかしながら今回の取り上げられ方には何かきなくらいものが感じられます。
 このような事件が起こった場合、いろんな意見があって良いと思います。また、肝心な時に国としてまとまっていないといけないとも思います。しかし、一度ある方向に動き出すとなかなか反対できなくなる日本人の付和雷同思考は未だに変わっていないようです。「普通の国」というありえない一般化にごまかさて、日本が特殊なように思いこまされてますが、いったいどこに普通の国があるというのでしょう。力のある国が自分の都合のよい形を普通といっているだけでは。戦争を知る人たちが一線から退き、また国対国のような戦争の形も変わってゆく中で、新たな平和国家を造ってゆく代わりにどっかの国のまねをしてゆくのでは2流国にしかなれないと思います。
 これから本当に怖いのはテロの方だと思います。一度疑心暗鬼になると社会など簡単に崩壊してゆきます。壊すよりも、作り上げることの方がずっと難しく、壊れ始めた状況では維持するだけでも非常な努力が必要になります。それを自衛隊のような組織だけで防げるのでしょうか。警察国家はイヤですし、人を疑うのもイヤです。しかし、安定した社会の維持は国家としての基本です。そのためにテロの可能性をあらゆる立場から防ぐ努力が必要でしょう。力では押さえきれないことは今までの経験からイヤにあるくらいわかっていると思うのですが。彼らを孤立させ、集団として大きくならないように根腐れ状態に追い込むには、彼らがやっていることがいかに大義がなく、人類を堕落させるだけでしたないことを見せつけることしかないと思います。盗人に三分の理なんて言わせないだけの努力が必要です。
 といいながら、最近「人はやっばり宇宙にはその生息域を広げるだけの能力がなく、自滅してしまうだけ」と思うようになってきました。せっかく30年も前に月まで行ったのに結局それで終わりだったのでしょうか?それが人類の限界としたら寂しいものですね。