青海チベット鉄道〜世界の屋根2000kmをゆく

 現在中国の底力を感じました。海抜5000mを越えるこの環境の中にこれだけの鉄道を作り上げたのは大したものです。周囲の環境に配慮するのは現在では当たり前ですが、共産主義国ではついつい後回しになっていた経緯があります。凍土を維持するためのヒートポンプを設置したり、トンネルを掘るにも冷却しながらなどもすごいですし、野生動物のために橋脚を作っているのもその方が土地からの影響を考えれば正解なのでしょうが、コストアップになるはずで、よくやってます。列車自体がカナダの航空機メーカーに発注した飛行機とほぼ同じ設備を持つ特注品で酸素恐々設備があるのはびっくりです。牽引するディーゼルも5000馬力が3両で300mの客車を牽くそうです。席を見ても日本の特急クラスより良さそうです。食堂車の料理が美味しそうでした。体質的には高山にはそう強くなく、富士山や穂高に上ったときは頭痛に悩まされましたのでどうかと思ったのですが、飛行機と同じく機密状態で外部の空気を取り入れ平地の80%の気圧を維持してくれるので何とかなりそうですね。中学の頃ロブサン・ランパの「第3の目」を読んで以来、ラサのポタラ宮は一度行ってみたいところです。最も、この本はイギリス人が書いたインチキ本とのことで、内容は信用できませんが。     (04:55)