ガイアの夜明け 青森ブランドの売り込み 

農業における戦略の重要性を痛感させられました。親戚にも農家がいますが、何を作っても労働に見合っただけの収入が得られていないのが現実のようです。個々の農家が試みる様な戦略ではどうしようもない様に感じています。従来の農協式の対応ではやって行けないのではないのでしょうか。 
 余丁町散人さんは農家を既得権にしがみついて利権を得ている農村・漁村利権集団と規定されておられますが、そういいきれないのが現実です。個々でも実態は2局化しているようです。現在社会の流れである弱者切り捨ては、ブルーカラーやホワイトカラーと同じに農家にも厳しい物があります。農村・漁村利権といっても実際に物作りをしているヒトに還元されていないのですから、一体誰の利権なのでしょうかね。
 きちんとやっていればそこそこの収入があって、人間らしく暮らせるということが望めない社会は、やはりおかしいと思います。まして、今の日本の様に人口が減ってゆくのであれば、過酷な競争で増えてくる人口に支えてゆかなければならなった頃とは違う戦略がなければならないはずです。一次産業についての基本戦略ができていないことが一番の問題の様に思います。すべてを輸入でまかなって済む問題ではないはずです。工業でも安いから外国に持って行ったのでは、日本の持つ開発力がむしばまれることは失われた10年問題で嫌と言うほど分かっているはずです。一次産業についても日本としてのノウハウを維持・発展させて
基盤を残して行くことは国家として守らなければならない重要な氏名だと思います。
 もっとも従来の社会システムにしがみついて、単なる保護で対応しようとしても生き延びることはできないのは目に見えております。当事者達もそれを望めない分かっているはずです。ファアトレードでそれぞれの国のもつ特徴を踏まえて相互の利益を考えるべきであることは論を待たないでしょう。
 ただ、方向性を示されないまま個人に任され、結果責任だけを負わされるのでは割が合わないのではないでしょうか。どの分野でもセーフティネットをきちんと構築する必要性を感じます。