杉浦日向子さん死去

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文筆家の杉浦日向子さん死去 江戸風俗研究・漫画で活躍
2005年07月25日16時58分
 江戸時代を情緒豊かに描いた漫画やエッセー、江戸風俗の研究などで知られた文筆家の杉浦日向子(すぎうら・ひなこ、本名鈴木順子=すずき・じゅんこ)さんが22日、下咽頭(いんとう)がんで死去した。46歳だった。葬儀は親族のみですませた。
 東京・京橋の呉服屋に生まれ、江戸文化に傾倒。時代考証を学ぶかたわら、80年に初めて描いた漫画「通言室乃梅」が「ガロ」誌に載る。彰義隊の悲劇を題材にした「合葬」で84年に日本漫画家協会賞優秀賞、「風流江戸雀」で88年に文芸春秋漫画賞。端正な筆致で、庶民の粋な風俗や生活感あふれる日常描写を得意とした。ほかに北斎父娘を描いた「百日紅」、怪談集「百物語」など。
 93年に「隠居宣言」をして漫画から引退。小説に「ごくらくちんみ」、エッセーに「江戸へようこそ」「呑々草子」などがある。95年から9年あまり、NHK「コメディーお江戸でござる」のレギュラーも務め、江戸文化の名案内役としてお茶の間で人気を集めた。
 1年8カ月前から闘病生活を続けていた。 http://www.asahi.com/obituaries/update/0725/001.html

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杉浦日向子さんが死去 江戸風俗研究家で元漫画家 (共同)
 江戸風俗研究家で元漫画家の杉浦日向子(すぎうら・ひなこ、本名鈴木順子=すずき・じゅんこ)さんが22日午前4時32分、下咽頭(いんとう)がんのため千葉県柏市の病院で死去した。46歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族だけで済ませた。
 杉浦さんは、時代考証家を目指していたが、1980年に「通言室乃梅(つうげんむろのむめ)」で漫画家としてデビュー。一貫して江戸風俗を描いた作品で人気を獲得し、84年に「合葬」で日本漫画家協会賞優秀賞を、88年に「風流江戸雀」で文芸春秋漫画賞を受賞した。
 93年に漫画家としての活動をやめて「隠居」を宣言。江戸風俗の研究に専念し、市井の人々の暮らしを題材にした人情味あふれる内容の「江戸へようこそ」「大江戸観光」などのエッセーを発表、小説家としても活躍した。
 NHKで昨年春まで放送されていた「コメディー お江戸でござる」では江戸風俗を解説するコーナーを95年から約9年間担当し、視聴者に親しまれた。また、そば愛好家としても知られた。(共同) (07/25 17:45) http://www.sankei.co.jp/news/050725/bun076.htm

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杉浦日向子さん=文筆家
 江戸情緒豊かな漫画やエッセーで知られた文筆家の杉浦日向子(すぎうら・ひなこ、本名・鈴木順子=すずき・じゅんこ)さんが22日午前4時32分、下いん頭がんのため、千葉県柏市内の病院で死去した。46歳。告別式は親族のみで済ませた。
 東京・京橋の呉服商の家に生まれた。日大芸術学部デザイン学科中退後、江戸文化の勉強のため時代考証家の稲垣史生氏に師事。1980年、月刊漫画誌「ガロ」に吉原を題材にした「通言室乃梅(つうげんむろのうめ)」を投稿し漫画家デビュー。豊富な知識を背景に江戸庶民の風流や吉原の「粋(いき)」を描き、80年代以後の江戸ブームの立役者の一人となった。86年には作品が漫画で初めて歌舞伎の原作に。88年に作家の荒俣宏さんと結婚したが、半年で離婚した。
 93年に漫画家を引退し“隠居宣言”した後は、江戸風俗や浮世絵の研究家として活躍。NHKのバラエティー番組「コメディーお江戸でござる」に95年から9年間レギュラー出演した。
 84年、「合葬」で日本漫画家協会賞優秀賞、88年、「風流江戸雀」で文芸春秋漫画賞。他の漫画作品に「百日紅」「百物語」、エッセーに「江戸へようこそ」「大江戸観光」、小説に「4時のオヤツ」など。
(2005年7月25日22時36分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20050725zz22.htm

ガロで書いていた時代から知ってましたが、本格的に読むようになったのは江戸案内関係の文庫本が出てからです。荒俣さんとの結婚はあっと思いました。結構お似合いに思ったのですが、趣味が合うだけではだめなようですね。NKHの番組で荒俣さん夫妻が出ておられた際に荒俣さんの生活態度を聞いて仕方なかったのだと納得しました。正にオタクの教祖たる生活だったようです。
 杉浦さんは、最近ではそばやについてのメンターでした。私は飲めないので、いわゆるソ連式の楽しみはできませんが、美味しいそばのガイド本として助けてもらいました。