NHKの特集を見ていましたが、JR西日本に対して少々腹が立ってきました。運転士の教育をどの様に考えていたのでしょうか。ミスをした場合に、体系だった教育システムを作っておらず、上司が勝手に教育内容を決めているなんて考えられません。ミスはそれを行った個人のせいであるとして、二度と起こさないようにと反省を中心に追いつめるという方法がまだ行われているとは。これではミスが減ることはないでしょう。ノルマとの間で行き場がなくなって自滅してゆく姿が目に浮かびます。
 みんながミスのないスーバーマンになれれば良いのですが、それを期待してシステムを作ると崩壊するのは目に見えています。普通の人が普通にやって大丈夫なシステムにすることが上に立つものの仕事のはずです。最近の企業は株主に対する責任や国際競争力という名目の下に利益の確保に気がとられすぎています。様々労働強化が進み、本来守るべき基準がないがしろにされています。その基準ですら、科学的な検討を十分去れて作成するのではなく、始めからこれでなければ会社がやってゆけないという点から決められているとしたら。企業が守るべきことが何か、株主も含めてもう一度きちんと見直して、利益だけでない存在価値を明確にする必要があると思います。  (21:17)