何事にも終わりがある

NHK夢・音楽館」もあと一回で終わるそうです。構成と言い、時間帯といい、出場メンバーと言い、好みだったのに。桃井さんって4/22生まれでしたのね。
 何事にも終わりがあって、思い出ができ、懐かしむことができるというものです。営々に続くことは変化がないことにつながり、存在そのものが日常の中に消失してしまう危険性があります。それが分かっていても寂寥感が抜けません。だんだんと残されし日々に心が行くようになると寂しさの方が多くなってきます。
 昔は死は遠くにあり、真剣に考えるようなものではありませんでした。ただ、何事もなさずに死んで行くのは耐えられないという思いがありました。ところが、最近は考えてもあまり気にならなくなってきました。今までの人生で何かができたわけではありません。ただ、自分にできる範囲が分かったということです。社会人として、会社人として、家庭人として、親として、・・・として、という責任感はあります。しかしそれを理由にして「死ねない」というほどではなくなりました。
 困ったものだ。本当なら定年後はやり遂げなければならないことの山だったはずなのですが。人生でやり遂げたいなと思っていたことっていったい何処に行ってしまったのでしょうか。
 それでも、この番組を見ながら一緒になっておもいでの歌を口ずさんでみて、その過程で歌い方に自分なりに思いをこめていると、ああ本気で歌をやってみても良いかなと思ったりして。音楽って人生を賭けるに足りる対象かなと思えてきます。
 風邪のせいか、ちょっとセンチに。   (23:52)