PDAのこの先は?

一部で話題になっていますPDAコンソーシアムの記事http://www.pda-c.com/labo/bn2004_11.html#2004-11-16については私なりの感想を記載しておきます。
 まず結論、結局単能機でないと普及しないと思います。携帯だって先ず電話として、プラス機能のポケットベルでの置き変えを足がかりに出発し、ハードとしての性能アップに支えられて今に状況があります。カメラつき携帯も最初は受け入れられませんでした。パソコンだって本当のところメールとインターネットをするために一般化したのだと理解しております。
 PDAをPersonal Data Assistantの略だとすると、基本コンセプトを受け止められるのは仕事などで相当数の情報を持ち歩き、積極的に活用したいという人となんぞに限られてしまいます。数を売ろおったって、普通の人がみんなシステム手帳を持ち歩くでしょうか。元々のPDAって正にそう言った層をターゲットとしたものだと理解しております。そう言う意味での一般化はできるものではないと想います。
 私だってどうせなら携帯がPCにつながって個人情報が持ち運べ、とっさに確認できるのならそれで十分だと思ってます。かつてPDAとして製品化されていたToshiba GenioやNitsuko FreeShotでやりかけていたことです。ただ、電子手帳としての性格で強くて、PDAとしては特殊化していたのが生き延びることをさせなかったのだと思います。だからぜひスマートフォンを発売してほしいと念願しております。もう一つの考え方はPCの情報を見るだけに特化したDataSlim2の使い方です。Sonyも一時やろうとしましたね。この割り切りは大きさを名刺サイズと割り切れば結構使いやすいと思うのですが。
 ただ今のPDAには自分で情報を集めて自分なりに設定されたモバイル機器が手にできるという楽しみがあります。自作に近い世界です。これなど老人化して時間に余裕はでき、一方でお金を使えない人にとっては格好の趣味の分野で、実益も伴います。CE機であればMicrosoftあたりが音頭を取って、活用情報を整理して提供を推進し、大々的に宣伝すれば、興味を引かれて乗ってくると思うのですがどうでしょうか。
 私の考える今後の本筋は、個人情報ならば携帯との連携を考えてスマートフォンが育ち、もう一つの流れはAVがらみのプレイヤーに、メールとIntrnet閲覧やPIM機能をつけたものになってゆくというものです。あるいはPSPの様な形から成長し、生き延びるかもしれません。現在のPDは仕事用に特化してゆき、PCでの業務を完全な形で実施できることで生き残ると言うのもありそうですが、NotePCとの差別化が大変でしょうね。
 どちらにしてもPDAにしても、PCにしても自分でいろいろなサイトやBlog等を訪ねて自分の使いたい形に育ててゆくことが楽しいということが、どの様にして一般化させるかでしょうね。単にテレビのように受動的に使うのであれば単能機で足りますから。自分なりの苦分ができることがメリットなのか、使いにくいというのか、私は前者が消えないで残ってほしいと思っています。
 と思ったらPC watchで山田祥平さんがパソコンのもつ何でもできることの問題点について書かれてます 
山田祥平のRe:config.sys。あれほど脚光を浴びているように見えるパソコンですら、何でもできる=単能機に勝てない、で携帯やAVプレーヤーあるいはゲーム機にインターネット機能がつきさえすれば使う目的はほとんど網羅されてしまい、パソコンの持つ可能性などむしろ邪魔もの、マニア的なこだわりは使い勝手を悪くして問題を起こすものとして排除されてゆくのでは、といったような考察をされておられます。まさにPDAの問題と同じです。そう言う意味では確かに今までのPCが生き延びてゆけるかも怪しそうですね。PDAの次はPCについても同じような記事が書かれ流様な時代が来そうです。