読了

集英社文庫か10-8 ららのいた夏 川上健一
 この人の青春物は本当に明るい。今時ではない、一昔の青春小説。
集英社文庫か10-10 2つの太陽と満月と 川上健一
 ニューヨークのサウスブロンクスにある全米一古いパブリックコース、一番物騒なパン・コートランド・ゴルフ場を舞台にした連作。9.11の前のニューヨーク、ゴルフがあかすその人物像。「冬の決闘」はいいですね。武人、スポーツマンはこうありたいという好人物の恋がさわやかです。
静山社新書 ハリー・ポッターと賢者の石 携帯版 J.K.ローリング
 ハリー・ポッターは正直ちょっと物足りない感じでした。子供向けなのだから仕方ない部分もなるのでしょうが、主人公が生まれたときから伝説の存在で、苦労している部分がさほど書き込まれてないせいか、厚さの割にはもっちょっとハリーが成長する部分があったらなと思いました。確かに魔法ともう一つの世界の構築についてはよく勉強してかかれていると思います。主人公の年齢差もありますがダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界に比べると深みが足りない名というのが正直なところです。ハリーのおばさん一家が、普通が第一というこちこちの凡人と言う設定は確か「メリーポピンズ」の最初かにあったように思います。イギリスの中流階級ではよくあるタイプなのかな?最後の犯人についてはミスディレッタントがよく出来ていたと思います。