Wiz-「それが始まり」と言うことにしておこう

 電子小物として本格的なものは、'95/10/08に購入したSharp PA-Z500-A、そう、あのWizに始まります。世間ではすでに電子手帳、Zaurusなど胸ポケットに入るハードが結構顔を見せておりました。しかし、そこそこの能力があるものは値段的に思い切れず、それ自身で完結するものではメモリーがいっぱいになったり、落としたりしたらそれっきりになります。もうちょっと、もうちょっと様子を見ていました。
 そんな折り、会社で管理職の端くれとしてグループを預かるようになり、スケジュール管理の必要性を痛感するようになりました。電子手帳にするか、システム手帳にするか迷ったのですが、パソコンとデータの送受信が出来、気軽に購入出来る価格のものだと言うことで思い切りました。
 私としては自信を持って名機といえます。まず、大きさが丁度胸ポケットに収まり、手帳としてはやや重いですが、システム手帳の比ではなく、バックライトがないので暗いところだだめでしたが、視認性に優れていました。単3乾電池1本で作動し、辞書も入っておりPIMとしての機能は完備していました。フラッシュメモリーのため、やや反応は鈍いということでしたが使った感じではそれほど問題に感じませんでした。メモリーカードのような外部記憶はありませんが、光通信とパソコン接続用の端子があり、データバックアップ可能でした。表面がやや毛羽立ったような渋い紺色で、タップする画面の滑りもよく、その後使ったどの機種よりも気持ちよく使えました。
 久しぶりに取り出して、電池を入れてみると驚いたことに問題なく動きます。表示される文字の大きさ、太さも違和感がなく日常的にはこれで十分です。いわば廉価版Zaurusと言う位置づけで、その後派生機種もいろいろとでましたが、結局はPalmPocketPCの前に消えていきました。まあ、パソコンとの連動を前提にしたものではなかったのだから仕方ないですね。
 結局、2年半使い、能力的には不満はなかったのですが、PIMとして同等の能力を持った上で、PHSとして電話としても、モデムとしても使え、スマートメディアと言う外部記憶があるというふれこみの東芝ポケットコミュニケータ PCV100、ジェニオにその席を譲ったのです。
 と言うことで次回はGenioの感想を記載します。